ケージーファントム（2004年生、母ケージーキララ）

ケージーファントム（2004年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋幻影」。毛色は栗毛。種牡馬のディアブロ（当時17歳）と交配したケージーキララが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は松本牧場（三石）。戦績は、中央平地21戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

6月9日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

7月22日、中5週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のシャドウパルマンに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ブレイブバニヤンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月3日、中3週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、キタサンダイオウに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月10日、連闘で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

4歳（2008年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したバンブーワールドを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

3月29日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5月17日、中6週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5歳（2009年）

1月10日、約8か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

9月6日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月4日、中3週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

11月1日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、伸びてきたアプローズヒーロー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中2週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のローブドヴルールを3/4馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

6歳（2010年）

1月11日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月20日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月10日、中2週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月1日、中2週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月12日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。