アスタールビー（2016年生、母キリエ）

アスタールビー（2016年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ルビー」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したキリエが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は平野牧場。2020年のキーンランドカップ(G3)で4着に入った他、2021年のオパールステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤久枝によって1,296万円で落札された。

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月23日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったエイシンオズにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

2月16日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトップソリストに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

6月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のデルマキセキに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月21日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のスギノヴォルケーノに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

8月4日、中1週で迎えた6戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

9月28日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

4歳（2020年）

5月3日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

6月14日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、ビリーバーに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月25日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のファイブフォースを半馬身振り切って制した。

8月30日、中4週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月10日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（7戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月19日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5歳（2021年）

2月14日、中7週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた18戦目は、TVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（9戦3勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

8月15日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（10戦3勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

10月9日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

12月5日、中7週で迎えた21戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6歳（2022年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（12戦3勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月14日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（13戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、ロードマックスにハナ差交わされて2着に惜敗した。

12月17日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（14戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

7歳（2023年）

1月9日、中2週で迎えた26戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（15戦3勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

2023年2月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。