ホッカイカオリ（1986年生、母ホッカイコウセイ）

ホッカイカオリ（1986年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時7歳）と交配したホッカイコウセイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は北海牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の八女特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

3月26日、デビュー戦は藤原英幸騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は446kg。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のファインプレイに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月28日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた5戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下のアベリア賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

8月26日、中7週で迎えた7戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

9月3日、連闘で迎えた8戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

11月4日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

11月26日、中2週で迎えた10戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ローベルエンジェルに交わされて3馬身半差の2着となった。

12月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

4歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、シルクライデンに交わされて1馬身半差の2着となった。

1月27日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月10日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月11日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた16戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/不良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

5月6日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月17日、中5週で迎えた18戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイワシーハンを半馬身振り切って優勝

7月29日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のまりも特別（札幌ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

12月1日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

12月22日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5歳（1991年）

1月26日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月3日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた25戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のメモリープレジャーに3馬身半の差をつけて制した。

3月10日、連闘で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のタイティアラをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。