ナンゴクユメネット（2015年生、母スイートレジーナ）

ナンゴクユメネット（2015年4月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋夢＋ネット。私の夢を背負う」。毛色は栗毛。種牡馬のカネヒキリ（当時13歳）と交配したスイートレジーナが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。主な勝ち鞍は2020年の長崎街道黒崎宿特選(C1-2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、若林順一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、渡義光によって237.6万円で落札された。

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

8月6日、デビュー戦は義英真騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた2戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

9月16日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

11月25日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

12月24日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で水口優也騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

3歳（2018年）

3月3日、中9週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で水口優也騎手（4戦0勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で水口優也騎手（5戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で水口優也騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

5月13日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたハイエストクイーン決め手に屈してクビ差の2着となった。

6月2日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

6月23日、中2週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月29日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

9月2日、中4週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に敗れた。

10月13日、中5週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた14戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、寒露賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルハレオに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月10日、中3週で迎えた15戦目は、晩秋賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアマラントカットに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2019年）

1月12日、中8週で馬体重を前走から28kg減らして迎えた16戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

2月24日、中5週で迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

6月1日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

9月19日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、芦屋川特別（園田ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

12月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

5歳（2020年）

2月9日、中7週で迎えた21戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

3月26日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、こぶし賞（佐賀ダート1300m 雨/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコールオンミーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月11日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C1-3（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジヤマイサンに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月26日、中1週で迎えた25戦目は、長崎街道黒崎宿特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のタイセイドライヴに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月12日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、「ほとめきナイター」まであと21日（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスターオブグリーンを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

10月11日、中3週で迎えた27戦目は、夕紅葉賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（6戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた28戦目は、霜降賞（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（7戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。