アトムピット（1989年生、母アトムプリンセス）

アトムピット（1989年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時15歳）と交配したアトムプリンセスが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地19戦2勝。1991年の函館3歳ステークス(G3)に勝利した他、1991年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

9月1日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/重）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーピージェットを自慢の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

9月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンエイサンキューをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月2日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦2勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

12月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

3歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた7戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた8戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

3月22日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（6戦2勝）。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた11戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

7月5日、中4週で迎えた13戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（8戦2勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

4歳（1993年）

8月8日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた14戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（9戦2勝）。12頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

8月15日、連闘で迎えた15戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（11戦2勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた17戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（12戦2勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

10月31日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（13戦2勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（14戦2勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。