エーピージェット（1989年生、母Taminette）
A.P.Jet
1989.02.11
エーピージェット（1989年2月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のFappiano（当時12歳）と交配したTaminetteが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦4勝2着4回。1991年の朝日杯3歳ステークス(G1)で3着に入った他、1992年の京成杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（1991年）
9月1日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/重）に出走。馬体重は528kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、アトムピットに半馬身交わされて2着に敗北した。
9月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフォーティンウェイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。
11月10日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。
11月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のユメノトビラに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。
12月8日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
3歳（1992年）
1月19日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルヤマトをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。
5月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したサクラバクシンオーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
6月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。
7月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場均騎手（8戦3勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。
12月26日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場均騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したニホンピロラックを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
4歳（1993年）
1月16日、中2週で迎えた11戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で的場均騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。
1月31日、中1週で迎えた12戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で的場均騎手（11戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したスタビライザーに3/4馬身届かず2着に敗北した。
2月20日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で的場均騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
3月6日、中1週で迎えた14戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で的場均騎手（13戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のトモエリージェントに1馬身の差をつけて4勝目をゲットした。
4月4日、中3週で迎えた15戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で的場均騎手（14戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
5月16日、中5週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で的場均騎手（15戦4勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。
11月6日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で的場均騎手（16戦4勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。
11月27日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で的場均騎手（17戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。
12月25日、中3週で迎えた19戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で的場均騎手（18戦4勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。
5歳（1994年）
1月16日、中2週で迎えた20戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で的場均騎手（19戦4勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。
1月30日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は21戦連続で的場均騎手（20戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。
2月19日、中2週で迎えた22戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で的場均騎手（21戦4勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。
4月3日、中5週で迎えた23戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で的場均騎手（22戦4勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。
4月23日、中2週で迎えた24戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は24戦連続で的場均騎手（23戦4勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。
11月26日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。
12月18日、中2週で迎えた26戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。
6歳（1995年）
1月15日、中3週で迎えた27戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（24戦4勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。
1月29日、中1週で迎えた28戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。
4月2日、中8週で迎えた29戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。
4月23日、中2週で迎えた30戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（福島芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。
5月13日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。
6月11日、中3週で迎えた32戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。
6月25日、中1週で迎えた33戦目は、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。
7月16日、中2週で迎えた34戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。
7歳（1996年）
4月21日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。
4月27日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（7戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。