ニホンピロラック（1988年生、母ピアレスレデイ）

ニホンピロラック（1988年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時14歳）と交配したピアレスレデイが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）信田牧場。戦績は、中央平地31戦6勝2着6回、中央障害13戦3勝2着3回。1994年の東京障害特別（秋）(ハンデ重賞)に勝利した他、1991年のシンザン記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月7日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンムスタングに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた3戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたモガミキッカ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、レッツビギンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のツルマルモチオーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

3歳（1991年）

1月13日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったリンドシェーバーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノオゴジョを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って下馬評通りの実力を証明した。

4月13日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月25日、中5週で迎えた11戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

4歳（1992年）

5月9日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6月21日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエックスワイスキーに1馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

7月19日、連闘で迎えた16戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチャンネルフォーに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月26日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のエーピージェットに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を物にした。

5歳（1993年）

1月16日、中2週で迎えた18戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた19戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた20戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた21戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた22戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた23戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したユウキトップランにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月5日、中3週で迎えた24戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったトウショウフリートにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中2週で迎えた25戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 小雨/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

8月15日、中6週で迎えた26戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

10月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月30日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したイイデザオウを差し切れず、4馬身差の2着となった。

11月27日、中3週で迎えた30戦目は、G.スティーヴンス騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた31戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6歳（1994年）

1月22日、中5週で迎えた32戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた34戦目は、障害5歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村卓士騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた35戦目は、障害5歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村卓士騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のフジヤマダイセンに半馬身の差をつけて7勝目を手にした。

4月24日、中4週で迎えた36戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で北村卓士騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったハイビームから9馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で迎えた37戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は6戦連続で北村卓士騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に沈んだ。

6月11日、中3週で迎えた38戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で北村卓士騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のケンタッキルートをクビ差制して先頭ゴールを果たした。

7月23日、中5週で迎えた39戦目は、小倉障害ステークス（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で北村卓士騎手（7戦2勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で北村卓士騎手（8戦2勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったギャザウェイからクビ差の2着に甘んじた。

9月17日、中3週で迎えた41戦目は、ハンデ重賞の中京障害ステークス（秋）（中京障害芝3600m 曇/稍重）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で北村卓士騎手（9戦2勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったキンセンアラシからハナ差の2着に惜敗した。

10月22日、中4週で迎えた42戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で北村卓士騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のハイビームに5馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

11月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた43戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で北村卓士騎手（11戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7歳（1995年）

6月4日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた44戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は13戦連続で北村卓士騎手（12戦3勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。