ユウキトップラン（1988年生、母フセピツト）

ユウキトップラン（1988年6月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時8歳）と交配したフセピツトが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地31戦7勝2着6回。1992年のCBC賞(G2)に勝利した他、1993年のCBC賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月10日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は514kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、トーワディステニーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のエリモスプリングに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

3歳（1991年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアヤパワーに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月2日、中3週で迎えた5戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のペガサスステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

3月23日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったカリスタグローリにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月12日、中3週で迎えた9戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を5馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、テンザンハゴロモにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

6月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

4歳（1992年）

1月19日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた13戦目は、アメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋行騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドビクトリーに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

4月5日、中3週で迎えた14戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、勝ったトモエリージェントに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中4週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサムソンクイーンに9馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月7日、中3週で迎えた16戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた17戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のチャンネルフォーに3馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

11月7日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は郷原洋行騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

5歳（1993年）

2月6日、中6週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5月8日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のニホンピロラックをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月27日、中6週で迎えた23戦目は、G2のCBC賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた24戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったビンゴハナコに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月28日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、中京競馬場開設40周年記念シリウスステー（中京芝1200m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のナイスラークに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

12月19日、中2週で迎えた26戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6歳（1994年）

6月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ニホンピロプリンスに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月17日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい最後はグレートロングランと並んで8着同着となった。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は小島貞博騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

10月29日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（7戦2勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

12月18日、中6週で迎えた31戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（8戦2勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。