キンセンアラシ（1990年生、母キンセンハッピー）

キンセンアラシ（1990年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のニチドウアラシ（当時14歳）と交配したキンセンハッピーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地15戦2勝、中央障害21戦4勝2着3回。1994年の中京障害ステークス（秋）(ハンデ重賞)に勝利した他、1994年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（1993年）

1月9日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた5戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトキネラに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のドラマチックチアズをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は増井裕騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

10月24日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた15戦目は、K.モーゼス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

4歳（1994年）

1月6日、中4週で迎えた16戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

1月22日、中1週で迎えた17戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた18戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた19戦目は、障害5歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のエリモフォーサイトに約11馬身の大差をつけて3勝目を手に入れた。

3月20日、中1週で迎えた20戦目は、障害5歳以上400万下（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のファンシーボールに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月30日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で村山明騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月26日、中7週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた23戦目は、小倉障害ステークス（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で村山明騎手（7戦2勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月27日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で村山明騎手（8戦2勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のブランディニーをクビ差制して先頭ゴールを果たした。

9月17日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ重賞の中京障害ステークス（秋）（中京障害芝3600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で村山明騎手（9戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のニホンピロラックをハナ差制して重賞ウィナーの称号をつかんだ。

10月22日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で村山明騎手（10戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（1997年）

1月12日、約27か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた27戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は12戦連続で村山明騎手（11戦4勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた28戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月8日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（12戦4勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた30戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（13戦4勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったキャニオンストームから8馬身差の2着となった。

5月10日、中5週で迎えた31戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた32戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったポレールから3馬身半差の2着となった。

6月22日、中2週で迎えた33戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた34戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、小倉障害ステークス（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に敗れた。

8月17日、中3週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は中竹和也騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグギャンブルから5馬身差の2着となった。

8歳（1998年）

4月4日、約7か月半の休養明けで迎えた36戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。