ポレール（1991年生、母シークイン）

ポレール（1991年6月17日）は、日本の競走馬。牡馬。1996年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエブロス（当時5歳）と交配したシークインが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河日成牧場。戦績は、中央平地14戦1勝、中央障害35戦8勝2着7回。1996年、1997年と中山大障害（春）(重賞)を連覇した他、1996年の中山大障害（秋）(重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月13日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るカウンターブローを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月18日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

3歳（1994年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

5月8日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のマカオ・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月9日、中2週で迎えた7戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のすいれん賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月31日、中2週で迎えた8戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた9戦目は、梅野信一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったキシュウグロリアスから約15馬身差の2着となった。

8月28日、連闘で迎えた10戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4歳（1995年）

1月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた12戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月18日、連闘で迎えた14戦目は、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた15戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は梅野信一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた16戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は出津孝一騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングドリームから1馬身1/4差の2着となった。

4月1日、中1週で迎えた17戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた18戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月6日、中1週で迎えた19戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は出津孝一騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のサミットアローに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月10日、中2週で迎えた21戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で出津孝一騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた23戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で出津孝一騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた24戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で出津孝一騎手（8戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で出津孝一騎手（9戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の京都障害ステークス（秋）（京都障害芝→ダート3170m 雨）に55kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったマヤノギャラクシーからクビ差の2着となった。

10月21日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は出津孝一騎手（10戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったグレートリーフから7馬身差の2着となった。

11月11日、中2週で迎えた28戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（11戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた29戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（12戦1勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（1996年）

1月14日、中3週で迎えた30戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に56kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた31戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムミサイルをクビ差制して初の重賞タイトルを掴み取った。

3月2日、中2週で迎えた32戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったナリタライジンから5馬身差の2着となった。

4月6日、中4週で迎えた33戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のメジャーウィナーに約14馬身の大差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

5月26日、中6週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は西谷誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のケイティタイガーに3/4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

9月14日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 晴/良）に出走。鞍上は星野忍騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のシャンパンファイトをクビ差制して3連勝で重賞3勝目を挙げた。

10月19日、中4週で迎えた36戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったネーハイジャパンから1馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中7週で迎えた37戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で星野忍騎手（4戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルトレドールに約19馬身の大差をつけて重賞4勝目をマークした。

6歳（1997年）

2月8日、中7週で迎えた38戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に65kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で星野忍騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月12日、中8週で迎えた39戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は出津孝一騎手（13戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルトレドールに1馬身1/4の差をつけて連覇達成

4月27日、中1週で迎えた40戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた41戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のキンセンアラシに3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

10月5日、約4か月の休み明けで迎えた42戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

11月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた43戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に65kgの斤量を背負って出走。鞍上は山本康志騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月13日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた44戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に65kgの斤量を背負って出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイティタイガーから1馬身半差の2着に敗北した。

7歳（1998年）

10月17日、約10か月半の休み明けで迎えた45戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた46戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に64kgの斤量を背負って出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

8歳（1999年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた47戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は出津孝一騎手（14戦2勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9歳（2000年）

4月2日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた48戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた49戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4100m 雨/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。