グレートリーフ（1989年生、母シャダイノラリーン）

グレートリーフ（1989年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパドスール（当時10歳）と交配したシャダイノラリーンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着2回、中央障害12戦6勝2着1回。1995年の京都大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1995年の東京障害特別（秋）(ハンデ重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（140万×20口）で一口馬主が募集された。

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

9月14日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は516kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

10月20日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスーパーアドマイアに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月1日、中5週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（1992年）

12月5日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1993年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したレシティライジンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月2日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたリュウフロリスト決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月15日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月22日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシロキタテイオーに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月13日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るタマモファンタジーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

6月19日、連闘で迎えた11戦目は、ハンデ戦のパールステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のリドガイをクビ差振り切って優勝

7月31日、中5週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた13戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた14戦目は、スカイブルーステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5歳（1994年）

1月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦の暁晴山ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた16戦目は、再度山ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（7戦4勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（8戦4勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた18戦目は、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（9戦4勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

4月17日、中1週で迎えた19戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた20戦目は、メルボルントロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦4勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンドバットを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

6歳（1995年）

2月25日、約9か月の休み明けで迎えた22戦目は、仁川ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（11戦4勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた23戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（京都芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

5月13日、中7週で迎えた24戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた25戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた28戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に56kgの軽斤量で出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロボクシンに1馬身半の差をつけて6勝目を収める

8月5日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングシリウスから1馬身差の2着となった。

9月16日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ重賞の京都障害ステークス（秋）（京都障害芝→ダート3170m 雨）に55kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は村山明騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた31戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3170m 小雨）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のロマンライターに約11馬身の大差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月21日、中2週で迎えた32戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に56kgの軽斤量で出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のポレールに7馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる

11月11日、中2週で迎えた33戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のエイシンパーシーに2馬身半の差をつけて3連勝で重賞2勝目を挙げた。

7歳（1996年）

6月1日、約7か月の休み明けで迎えた34戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のミナミノソブリンに3馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月23日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は西谷誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアップサージに7馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。