シンマドンナ（1983年生、母シンアマゾン）

シンマドンナ（1983年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のグレートセイカン（当時11歳）と交配したシンアマゾンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着6回。1986年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月6日、デビュー戦は4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。馬体重は436kg。鞍上は伊藤稔騎手。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったメジロブライトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

1月19日、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤稔騎手。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月9日、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤稔騎手。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエルデストをクビ差振り切って勝利した。

3月1日、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤稔騎手。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

3月23日、4歳400万下の菜の花賞（阪神芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤稔騎手。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

4月5日、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤稔騎手。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、4歳400万下の端午賞（京都芝2400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月31日、牝馬限定4歳400万下のあじさい賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤稔騎手。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したオギラホールにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月14日、牝馬限定4歳400万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤稔騎手。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシヨノリーガルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月28日、4歳400万下のなでしこ賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤稔騎手。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月17日、牝馬限定の4歳以上400万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤稔騎手。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月6日、4歳以上400万下の豊中特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハツシバエースを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月20日、4歳以上400万下の布引特別（阪神芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハシハンターに1馬身3/4の差をつけて勝利を掴んだ。

10月12日、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したユニバーサルダイナに半馬身届かず2着に敗北した。

11月2日、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手。19頭立ての6番人気で18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月21日、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（1987年）

1月11日、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒロノローマンに2馬身の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

6月27日、5歳以上1400万下のテレビ愛知賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

8月9日、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

8月23日、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

9月13日、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

10月4日、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で須貝尚介騎手。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月31日、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は岩元市三騎手。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

11月14日、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月5日、4歳以上900万下の’87ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

12月27日、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったタガジヨオーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5歳（1988年）

1月9日、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のマネーバンドルに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月14日、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

2月28日、ハンデ戦で5歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

11月20日、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

6歳（1989年）

1月16日、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。