シンティレーション（2019年生、母ファシネートダイア）

シンティレーション（2019年1月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「閃光。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したファシネートダイアが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の府中牝馬ステークス(牝G2)で2着に入った他、2025年の小倉牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

池上昌和厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

7月25日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトップキャストに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のポッドボレットに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月30日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3歳（2022年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳1勝クラスの若竹賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のデインティハートをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月21日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2023年）

1月21日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの東雲賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったモカフラワーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月21日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたアドマイヤハレー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月15日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2024年）

1月20日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの東雲賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグランドラインを半馬身振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

3月17日、中7週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

5月19日、中8週で迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトロヴァトーレをクビ差振り切って4勝目を手にした。

10月14日、中9週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったブレイディヴェーグに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月10日、中3週で迎えた15戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

6歳（2025年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の小倉牝馬ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。最後はフェアエールングと並んで1着同着となった。

3月8日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。