ポッドボレット（2019年生、母シーエスシルク）

ポッドボレット（2019年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+弾丸」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時10歳）と交配したシーエスシルクが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のすみれステークス(オープン)に勝利した他、2022年のすみれステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、小川眞査雄によって6,600万円で落札された。

辻野泰之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったシンティレーションに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月7日、中9週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイディバインを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月27日、中2週で迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の京都2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

3歳（2022年）

2月6日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのゆりかもめ賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、レヴァンジルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月26日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレヴァンジルをクビ差だけ差し切って2勝目をつかんだ。

5月7日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

6月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

4歳（2023年）

4月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの競馬法100周年記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの栞ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

8月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルクリソーラにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

10月9日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 雨/重）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

12月10日、中8週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（2024年）

1月8日、中3週で迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

3月9日、中8週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。