キースペシャル（2016年生、母キーステージ）

キースペシャル（2016年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+スペシャル」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時13歳）と交配したキーステージが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中本牧場。2020年の東海ゴールドカップ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

青木孝文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月2日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2019年）

7月4日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のラベンダー賞（a）（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

4歳（2020年）

4月21日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた4戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイトオブゴールドに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月1日、中0週で迎えた5戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャンパンパーティに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月27日、中3週で迎えた6戦目は、逢妻川特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラウドナインに9馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月26日、中3週で迎えた7戦目は、煮え渕ポットホール特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンビシャススターに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴィーヴァラモーヌに7馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月16日、中1週で迎えた9戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキンイロノツバサに約13馬身の大差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月9日、中2週で迎えた10戦目は、さそり座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキンイロノツバサに約14馬身の大差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

11月20日、中1週で迎えた11戦目は、東海クラウン（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアリオンダンスに4馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

12月9日、中2週で迎えた12戦目は、ビオラ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートサーブルに6馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

12月31日、中2週で迎えた13戦目は、地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 雪/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（9戦9勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2021年）

7月4日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

6歳（2022年）

4月26日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、マルチスター特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカミノアカネを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

9月19日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鋸山特別（中山ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

2023年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月27日、連闘で迎えた18戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したラヤスを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

2021年2月9日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。