ニシノテンコウ（2008年生、母ブランドアート）

ニシノテンコウ（2008年6月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋引田天功より」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時23歳）と交配したブランドアートが20歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方22戦6勝2着8回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上B2。

経歴

デビュー前

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

5月21日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月23日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

8月28日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

10月1日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、一般C2二十（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月9日、連闘で迎えた5戦目は、一般C2十（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したリッツクイーンラブにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月15日、連闘で迎えた6戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五（盛岡ダート1200m 小雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

10月23日、連闘で迎えた7戦目は、一般C2八（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったアイソーザライトに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月29日、連闘で迎えた8戦目は、一般C2十五（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメイショウディノスに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

11月6日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2八（盛岡ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は内田利雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチビタサインに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月14日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月21日、連闘で迎えた11戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田利雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたプレゾン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月28日、連闘で迎えた12戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（盛岡ダート1200m 小雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた13戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月10日、連闘で迎えた14戦目は、ひめかゆスキー場レース（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったファントムクォーツに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月17日、連闘で迎えた15戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2七（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のシャコーフィーユに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月31日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサンキューレット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2012年）

1月8日、連闘で迎えた17戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた18戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北野真弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプラガーに5馬身の差をつけて制した。

3月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で北野真弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンビショップを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

3月27日、中2週で迎えた21戦目は、寺地誠一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のパンテールに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

4月10日、中1週で迎えた22戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったバルボアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月24日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月3日、連闘で迎えた24戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は寺地誠一騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヘラルドリーを3/4馬身差し切って6勝目を獲得した。

5月17日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で寺地誠一騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったバルボアに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。