ヘラルドリー（2008年生、母ラバンディエーラ）

ヘラルドリー（2008年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「紋章学、紋章」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時14歳）と交配したラバンディエーラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地10戦0勝2着3回、地方14戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の川西きんたくん特別(A2)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月4日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月9日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着を確保した。

12月4日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、勝ったミシックトウショウに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

3歳（2011年）

1月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したラブミーダンに半馬身届かず2着となった。

8月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた9戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したゴールドスマイルにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月10日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

4歳（2012年）

2月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカチドキハルをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

3月6日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウクロシオに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

3月29日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C1 C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のディープタッチに3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマコトロングボウに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月3日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ニシノテンコウに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月17日、中1週で迎えた16戦目は、由良川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦4勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた17戦目は、とけいそう賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のバンブーマンユーに3馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

6月27日、中2週で迎えた18戦目は、やまゆり賞（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（7戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したエーシンスポールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月31日、中4週で迎えた19戦目は、たつの赤とんぼ特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中学騎手（8戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上B1 B2（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中学騎手（9戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったエイシンエンブレムに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月13日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中学騎手（10戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライフチェンジに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

10月18日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた22戦目は、川西きんたくん特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で田中学騎手（11戦6勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のトップオブザロックに1馬身1/4の差をつけて7勝目を掴み取った。

11月1日、中1週で迎えた23戦目は、加古川くつした特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で田中学騎手（12戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた24戦目は、ニッカン菊園特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で田中学騎手（13戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。