デンコウヤマト（2006年生、母マイナーズジェム）

デンコウヤマト（2006年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋戦艦大和より」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したマイナーズジェムが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の錦江湾特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、辻牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、松本好雄によって2,047.5万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月30日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（2009年）

2月7日、中9週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

7月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた5戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモリノマーケットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月20日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のニシノテンクウに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太一騎手（2戦2勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

11月22日、中6週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシャルルマーニュに1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

4歳（2010年）

1月9日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小島太一騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず14着に終わった。

5月29日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7月10日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太一騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

12月5日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩国特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小島太一騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

5歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太一騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

3月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の錦江湾特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小島太一騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のアドベンティストに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

4月30日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太一騎手（9戦3勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月5日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のひかり賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小島太一騎手（10戦3勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で小島太一騎手（11戦3勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天橋立ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で小島太一騎手（12戦3勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小島太一騎手（13戦3勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東京ゴールデンプレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた25戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったサイレントメロディにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したトーセンアドミラルを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

12月25日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の2011フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

6歳（2012年）

2月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（14戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月4日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太一騎手（15戦3勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

4月28日、中7週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

5月26日、中3週で迎えた31戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7月14日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小島太一騎手（16戦3勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。