シルトプレ（2019年生、母エアディケム）

シルトプレ（2019年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「お願い(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のワールドエース（当時10歳）と交配したエアディケムが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。2022年のダービーグランプリ(M1)に勝利した他、2023年の道営記念を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、藤原牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、原久美子によって594万円で落札された。

林和弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

7月1日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のジングルベルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月10日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい3着に終わった。

9月7日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフォラステロに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月21日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの名物・とねっこジンギスカン特別（門別ダート1500m 内回り曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は石川倭騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレイテストワークを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月13日、中2週で迎えた5戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、2歳S2の鎌倉記念（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のママママカロニに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月15日、中8週で迎えた6戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2022年）

2月10日、中7週で迎えた7戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 雪/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月30日、中6週で迎えた8戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエンリルを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月16日、中6週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のボニーマジェスティに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月16日、中8週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったエンリルに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中6週で迎えた12戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（5戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンリルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月10日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石川倭騎手（6戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったサンビュートを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4歳（2023年）

5月11日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川倭騎手（7戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドテライヤツに6馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

7月2日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で石川倭騎手（8戦6勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

8月6日、中4週で迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で石川倭騎手（9戦6勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2023年8月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月27日、中6週で迎えた17戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石川倭騎手（10戦6勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月9日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた18戦目は、道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で石川倭騎手（11戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアナザートゥルースに4馬身の差をつけて9勝目を掴み取った。

5歳（2024年）

4月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた19戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で石川倭騎手（12戦7勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。