ベレン（2019年生、母ホワイトクルーザー）

ベレン（2019年1月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「『強い』という意味を持つトルコの人名より」。毛色は芦毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時7歳）と交配したホワイトクルーザーが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。主な勝ち鞍は2023年の布袋尊賞(一般C3四五六)。

経歴

デビュー前

辻野泰之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

2月6日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4歳（2023年）

1月3日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、布袋尊賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタマノフィオーレに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月2日、中3週で迎えた5戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、冬珊瑚賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラスティンボーイに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月28日、中3週で迎えた6戦目は、風信子賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したリンクスエルピスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月4日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定戦のエクレア賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイトシキオモイに8馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

5歳（2024年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

2024年1月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。