リンクスエルピス（2018年生、母カネスブリエ）

リンクスエルピス（2018年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+希望(ギリシャ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のホッコータルマエ（当時9歳）と交配したカネスブリエが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂牧場。主な勝ち鞍は2021年の阿部清和★園城秀雄の友情記念(B2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、工藤圭司によって648万円で落札された。

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月8日、デビュー戦は富田暁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は492kg。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

12月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

3歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた6戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた7戦目は、木村直輝騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マイネルキャラバンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月6日、中6週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、3歳A3（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5月23日、中6週で迎えた9戦目は、塚本弘隆騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の阿部清和★園城秀雄の友情記念（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヤマカツエールをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のはむはむお誕生日記念（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚本弘隆騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、イクゼファイターズにクビ差交わされて2着となった。

6月22日、中1週で迎えた11戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、3歳A3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キラメキビジョンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

7月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳A3（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から19kg戻して迎えた13戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、一般C1九（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンミステリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中1週で迎えた14戦目は、瑞希・・・もう君を離さないよ。杯（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1四（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で堀場裕充騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアサマヤマブシに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月14日、中1週で迎えた16戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、一般B2九（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、バリオラージュにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月29日、中1週で迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬はスマホでかんたん投票賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエムティセトに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2022年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、一般C3-8（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は木村直輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

2月23日、連闘で迎えた19戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般C3-7（高知ダート1300m 曇/重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のボーダーオブライフを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月14日、中2週で迎えた20戦目は、一般B2五（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は堀場裕充騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月3日、中6週で迎えた21戦目は、一般C2二（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイッソセレナーデに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月15日、中1週で迎えた22戦目は、楽天競馬で特産品プレゼントにエントリー!賞（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のナイトスターリリーをアタマ差振り切ってファンの期待に応えた。

6月12日、中3週で迎えた23戦目は、金沢ひがし茶屋街特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月23日、中9週で迎えた24戦目は、祝!金沢競馬×ショコ壱番屋コラボ記念（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は松戸政也騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた25戦目は、富山県畜産振興協会長賞特別編成（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松戸政也騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、サンデープリンセスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中3週で迎えた26戦目は、白山釈迦岳特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松戸政也騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた27戦目は、一般B2二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のウィンターリリーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月7日、中2週で迎えた28戦目は、相続をちょっとシンプルに杯（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松戸政也騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のピースイギーに5馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

11月22日、中1週で迎えた29戦目は、北平涼さん、公認会計士試験合格祈願杯（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた30戦目は、楽天競馬で石川特産品が当たる!賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は松戸政也騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

5歳（2023年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた31戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月16日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた32戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、なまずの里よしかわ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のパラダイスアレイに2馬身半の差をつけて9勝目を手に入れた。

2月28日、中1週で迎えた33戦目は、風信子賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のベレンをクビ差振り切って10勝目を達成した。

10月12日、約7か月半の休み明けで迎えた34戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、紅葉葵賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のキャップをクビ差振り切って休養明け初戦を制した。

11月7日、中3週で迎えた35戦目は、柊賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた36戦目は、2023川崎競輪☆ファン感謝記念!（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

6歳（2024年）

1月3日、中2週で迎えた37戦目は、大黒天賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したグランムテキにハナ差届かず2着に惜敗した。

1月30日、中3週で迎えた38戦目は、王者の眼差し賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で町田直希騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた39戦目は、大好き吉川!大吉ブランド賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で町田直希騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったランペロニキに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3月13日、中2週で迎えた40戦目は、風信子賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で町田直希騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったシャイニングヒカリに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月1日、中2週で迎えた41戦目は、ドリーミー賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で町田直希騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着に入った。

5月6日、中4週で迎えた42戦目は、レッドカーペット賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で町田直希騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ライパチに交わされて3馬身差の2着に敗北した。