マーキュリー（2004年生、母クリスタルキャニー）

マーキュリー（2004年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「水星」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロコルージュ（当時9歳）と交配したクリスタルキャニーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は久保昇。戦績は、中央平地15戦1勝、中央障害2戦0勝、地方6戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

8月13日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた3戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3歳（2007年）

4月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた7戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた8戦目は、柴田直樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナムラコマンドに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月15日、中1週で迎えた9戦目は、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田直樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒシユニバーサルに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大下智騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のゼットコマンダーをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

4歳（2008年）

1月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

2月11日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

3月30日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は大下智騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大下智騎手（7戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大下智騎手（8戦1勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

10月12日、中5週で迎えた18戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月14日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた20戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリネンエースを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

5歳（2009年）

1月3日、中2週で迎えた21戦目は、門松特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリネンエースにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

1月18日、中1週で迎えた22戦目は、睦月特別（佐賀ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で新原健伸騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリネンエースを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

2月8日、中2週で迎えた23戦目は、梅花特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で新原健伸騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアドマイヤハートに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。