ミステリーウェイ（2018年生、母ジプシーハイウェイ）

ミステリーウェイ（2018年3月12日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「神秘的な道」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時9歳）と交配したジプシーハイウェイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2025年の丹頂ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

1月5日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

1月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

3月7日、中5週で迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のアスターナランハに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのフローラルウォーク賞（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

6月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスのタイランドカップ（小倉芝2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ディヴァインラヴに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月13日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

12月4日、中2週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2022年）

2月6日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は斎藤新騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、ディクテオンに交わされて5馬身差の2着となった。

2月19日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月15日、中8週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったキゾクにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

6月12日、中3週で迎えた14戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラスのタイランドカップ（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスズノマーベリックに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月4日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたストキャスティーク決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中6週で迎えた18戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のネイチャーシップに1馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月4日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったサザンナイツに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

1月22日、中6週で迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 小雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったメイショウブレゲにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

4月16日、中8週で迎えた22戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの奥の細道特別（福島芝2600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月30日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスの阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

8月19日、中2週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゴールデンスナップを3/4馬身振り切って制した。

10月29日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古都ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスの比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

6歳（2024年）

2月25日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3000m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた28戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り雨/重）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい5着に終わった。

6月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの保津峡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。前に出て、後続を5馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

9月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着を確保した。

7歳（2025年）

2月2日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの八坂ステークス（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

3月1日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの阪神競馬場リニューアルオープン記念（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったハヤテノフクノスケに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月30日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の精神でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のラスカンブレスに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月27日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、札幌日経賞（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪い、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

9月7日、中5週で迎えた35戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のゴールデンスナップに2馬身の差をつけて5勝目をマークした。

11月9日、中8週で迎えた36戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のスティンガーグラスを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。