ディクテオン（2018年生、母メーデイア）

ディクテオン（2018年3月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「全知全能の神ゼウスの生まれた場所。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したメーデイアが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2023年の浦和記念(Jpn2)に勝利した他、2023年の名古屋グランプリ(Jpn2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

5月1日、デビュー戦は岡田祥嗣騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は510kg。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に敗れた。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

10月1日、中6週で迎えた4戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋モーニングフィーバー64（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリファードランに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月13日、中1週で迎えた5戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグッドスペンサーに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2022年）

1月23日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るミステリーウェイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて優勝

4月9日、中8週で迎えた8戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの印西特別（中山ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの鷹取特別（阪神ダート2000m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの昇仙峡特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のキングサーガに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月19日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンラスターをハナ差振り切って勝利をモノにする

5歳（2023年）

1月22日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

3月19日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

4月30日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンラスターをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月17日、中6週で迎えた17戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に敗れた。

2021年8月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月22日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、4着に終わった。

2021年8月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月23日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミトノオーに2馬身半の差をつけて重賞初制覇を果たした。

12月21日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグランブリッジに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

6歳（2024年）

3月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月3日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた22戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。