ヒラボクワイルド（2006年生、母ノベンバースルー）

ヒラボクワイルド（2006年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時12歳）と交配したノベンバースルーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地32戦7勝2着3回、地方2戦0勝。2011年のギャラクシーステークス(オープン)に勝利した他、2012年のポラリスステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月15日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月7日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

3歳（2009年）

2月8日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラブレットに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月18日、中9週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4歳（2010年）

2月6日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンビートロンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のナンヨーサンセットに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の中京サンクスプレミアム（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松田大作騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラフューチャーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

4月24日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で松田大作騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったシャルルマーニュにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月23日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で松田大作騎手（7戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたプロセッション決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月20日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松田大作騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月21日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメダリアビートをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

5歳（2011年）

1月22日、中8週で迎えた14戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

4月17日、中8週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月22日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤロイヤルを3/4馬身振り切って5勝目を手にした。

7月2日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（11戦4勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた19戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（12戦4勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた22戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、5着を確保した。

12月18日、中4週で迎えた23戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドバンスウェイに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

6歳（2012年）

1月29日、中5週で迎えた24戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた25戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた26戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のファリダットを半馬身振り切って7勝目を手にした。

4月29日、中6週で迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

9月15日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月11日、中7週で迎えた29戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた30戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

7歳（2013年）

1月27日、中4週で迎えた31戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

3月30日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

10月31日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から7kg絞って迎えた33戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、神楽月オープン（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた34戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。