カズサライン（2002年生、母カズサグリッター）

カズサライン（2002年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋『アクアライン』より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスワールド（当時7歳）と交配したカズサグリッターが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地10戦3勝、地方2戦0勝。2005年のファルコンステークス(G3)に勝利した他、2004年のマリーゴールド賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

6月20日、デビュー戦はD.オリヴァー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた2戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグリーンヒルヒットに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンサンバレーをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

8月8日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月24日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた6戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で穂苅寿彦騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月22日、中3週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた7戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で穂苅寿彦騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

3歳（2005年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で穂苅寿彦騎手（6戦2勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた10戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のフェリシアに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。