エイシンサンバレー（2002年生、母エイシンサイレンス）

エイシンサンバレー（2002年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカの行楽地」。毛色は栗毛。種牡馬のエイシンワシントン（当時11歳）と交配したエイシンサイレンスが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着2回、地方7戦0勝。2005年の関東オークス(牝G3)で3着に入った他、2004年のマリーゴールド賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

6月26日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は442kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1000m 晴/不良）に出走。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスガーフォーティーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月24日、中1週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったカズサラインにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月18日、中4週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3歳（2005年）

3月27日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクイックセイコーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月15日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、6着を確保した。

12月17日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4歳（2006年）

1月23日、中4週で迎えた14戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

6月24日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシルクアルタイル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月12日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

9月3日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

9月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月30日、連闘で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

5歳（2007年）

3月10日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5月19日、中4週で迎えた25戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

7月4日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダ特別（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月19日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた27戦目は、ディープインパクト・プレミアムI（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

8月30日、中5週で迎えた28戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアムIII（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた29戦目は、ジェニュイン賞（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林靖幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。5着を確保した。

9月27日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（旭川ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小林靖幸騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた31戦目は、ディープインパクト・プレミアムIV（旭川ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。