クイックセイコー（2002年生、母スコールイ）

クイックセイコー（2002年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「素早い＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したスコールイが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

2月26日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャイニングムーンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月27日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

5月7日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエイシンサンバレーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のノットユアビジネスに1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

7月3日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

11月26日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦2勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

4歳（2006年）

5月13日、約5か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月24日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエイワジョリーをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

8月13日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

5歳（2007年）

3月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月12日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では見所を作れず18着に敗れた。

6月30日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

11月24日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（13戦3勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず最後はシルクヴァルキリーと並んで9着同着となった。

6歳（2008年）

1月13日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（14戦3勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（15戦3勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月15日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（16戦3勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したイチゴイチエに半馬身届かず2着となった。

4月12日、中3週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5月25日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（17戦3勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は一杯になって16着に敗れた。

11月1日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（18戦3勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月22日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（19戦3勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず最後はエイシンルンナと並んで6着同着となった。

7歳（2009年）

1月4日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（20戦3勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。