エイワジョリー（2002年生、母ミスファップ）

エイワジョリー（2002年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋愛くるしい（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時7歳）と交配したミスファップが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は山際智。戦績は、中央平地38戦2勝2着7回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山際智から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって367.5万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

7月3日、デビュー戦は石神深一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のレオシアターに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月7日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

12月25日、中6週で迎えた4戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は石神深一騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

3歳（2005年）

1月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

5月22日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

7月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石神深一騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

12月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた10戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

4歳（2006年）

1月22日、中6週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

3月4日、中5週で迎えた12戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったアルバレストにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月1日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。最後は、勝ったロバートバローズから半馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクイックセイコー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったファインビンテージにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、勝ったピアニストから1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月23日、中5週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、伸びてきたセンスオブアート決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月28日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のバーニングキャットに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月25日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

5歳（2007年）

1月6日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったトーセンハピネスにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

2月25日、中6週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（6戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

9月29日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

10月13日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（7戦0勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

6歳（2008年）

3月16日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（9戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6月1日、中5週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

8月2日、中8週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

8月10日、連闘で迎えた35戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

8月30日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

10月4日、中4週で迎えた37戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

7歳（2009年）

1月17日、約3か月半の休養明けで迎えた38戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。