オリエンタルジェイ（2007年生、母イルグンスエンジェル）

オリエンタルジェイ（2007年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋Ｊ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時8歳）と交配したイルグンスエンジェルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2011年の千歳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、棚網基己によって1,575万円で落札された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

7月5日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロードシップを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したダイメイダークにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のグラスヴィクターに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2010年）

3月20日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月5日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のミカエルビスティーをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

7月17日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

10月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で北村宏司騎手（7戦2勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で北村宏司騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の東京ウェルカムプレミアム（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で北村宏司騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2011年）

2月5日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で北村宏司騎手（10戦2勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で北村宏司騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったモンテエンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（12戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（13戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のフィリピントロフィー（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したケイアイカイトに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月24日、中2週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケショウカヅチを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月29日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（14戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

12月17日、中6週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（2012年）

5月6日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（15戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月27日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（16戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

7月14日、中6週で迎えた22戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

10月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したダノンミルにクビ差届かず2着となった。

6歳（2013年）

3月24日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（17戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したルナを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（18戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。