ナエボルーラ（1984年生、母シンセイリユウ）

ナエボルーラ（1984年2月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は黒鹿毛。種牡馬のラツキールーラ（当時10歳）と交配したシンセイリユウが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者は大西誠一。戦績は、中央平地26戦1勝2着1回、地方7戦2勝2着3回。1987年のフラワーカップ(牝G3)で3着に入った他、1986年のすずかけ賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中正二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（1986年）

4月21日、デビュー戦は松本隆宏騎手を鞍上に据えて、3歳（岩見沢ダート900m 雨/重）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のタイセイロツクに半馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月20日、中3週で迎えた2戦目は、伊藤隆志騎手を鞍上に迎えて、3歳（岩見沢ダート900m 雨/不良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から17kg増やして迎えた3戦目は、山下信雄騎手を鞍上に迎えて、3歳（旭川ダート1000m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったダーネルウエーから1馬身差の2着となった。

8月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（札幌(地)ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山下信雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のクラカイリユウに1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月8日、中2週で迎えた5戦目は、柳沢好美騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の琴似特別（札幌(地)ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦の北海道3才優駿（札幌(地)ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柳沢好美騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったフェリーナイトから半馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳（札幌(地)ダート1200m 晴/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で柳沢好美騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルケンテリーから3/4馬身差の2着に敗北した。

11月30日、中5週で迎えた8戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずかけ賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサガミコトブキを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた9戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

3歳（1987年）

2月1日、中6週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンのバイオレット賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

4月4日、中1週で迎えた13戦目は、3歳オープンの若葉賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

9月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた17戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の恵山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、最後はシービースマイルと並んで3着同着となった。

11月15日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したアルコオーギを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月12日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（6戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（7戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4歳（1988年）

1月9日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の初富士賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大崎昭一騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた23戦目は、石神富士雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神富士雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

4月17日、中9週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神富士雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で石神富士雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5歳（1989年）

3月11日、約10か月半の休養明けで迎えた27戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

4月2日、連闘で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

5月13日、中5週で迎えた30戦目は、5歳以上400万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

6月11日、中3週で迎えた31戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の藻岩山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。