シービースマイル（1984年生、母ズイシヨウ）

シービースマイル（1984年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時12歳）と交配したズイシヨウが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（株）丸沼千明牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着6回。1987年のカーネーションカップ(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山吉三郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

3歳（1987年）

1月10日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダイナトレビアンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

1月25日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹原啓二騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマルイチアスカをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月5日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（5戦0勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた8戦目は、寺島祐治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイナルーブルを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月23日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（6戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳900万下の白百合賞（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したサガミコトブキにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月25日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

10月4日、中9週で馬体重を前走から26kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（7戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり6着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた13戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、最後はナエボルーラと並んで3着同着となった。

11月15日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は寺島祐治騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

4歳（1988年）

1月23日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

3月12日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（9戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

6月11日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の石和特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（10戦0勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の鶴ケ城特別（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（11戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上400万下の栗駒山特別（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた22戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の江差特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のカネヤマブキをハナ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

10月2日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（4戦2勝）。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイナダルタニアンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた25戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したデュークプリンセスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（12戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったフタバセンプーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（13戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたヒットパレル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月11日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（14戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5歳（1989年）

1月22日、中3週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（15戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。