エイシングローリア（1986年生、母ジヤンプライン）

エイシングローリア（1986年6月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時17歳）と交配したジヤンプラインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中牧場。戦績は、中央平地38戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の指宿特別(500万下)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた3戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンコマチに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

1月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したファンファンロマンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

1月29日、連闘で迎えた6戦目は、4歳400万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバンブーボレロをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月9日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた10戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2400m 外回り雨/重）に出走。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた11戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。24頭立ての23番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。最後は脚色が衰えて21着に終わった。

10月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた14戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた15戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦2勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

4歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた18戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の城崎特別（阪神ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた19戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

3月3日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた21戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

5歳（1991年）

1月27日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、エリモフェローに交わされて2馬身差の2着となった。

4月6日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

5月5日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

6月16日、中2週で迎えた35戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた36戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた37戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（8戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

8月10日、中1週で迎えた38戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（9戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンカスミに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。