トロシュナ（2016年生、母スーヴェニアギフト）

トロシュナ（2016年5月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「スイス、レマン湖近くの地名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時12歳）と交配したスーヴェニアギフトが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のチェインドレディーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中6週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

3歳（2019年）

2月16日、中9週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月19日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったキャンディストームにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

11月9日、中2週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月8日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2020年）

2月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの豊橋特別（中京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアイワナビリーヴをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

7月25日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

5歳（2021年）

2月6日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

5月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って6着に終わった。

8月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの高田城特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

10月9日、中8週で迎えた14戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

2021年10月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。