アルジャンナ（2017年生、母コンドコマンド）

アルジャンナ（2017年1月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天国(アラビア語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したコンドコマンドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のマイラーズカップ(G2)で2着に入った他、2020年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、KTレーシングによって1億8,360万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月8日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタガノキングロードに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月16日、中9週で迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったコントレイルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月28日、中6週で迎えた4戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたサトノインプレッサ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中8週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

4歳（2021年）

2月13日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月25日、中9週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したケイデンスコールを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月13日、中6週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月23日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

12月4日、中5週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2022年）

5月7日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月16日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

11月26日、中5週で迎えた13戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた14戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

6歳（2023年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったブルメンダールからクビ差の2着に惜敗した。

5月28日、中7週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。競走中止となった。

2023年5月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。