ロータリーアール（1991年生、母シカンアール）

ロータリーアール（1991年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラロータリー（当時7歳）と交配したシカンアールが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は渡辺悦次郎。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の’95阪神ヤングジョッキーズステークス(900万下)。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイタクグランツを異次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1994年）

1月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヤマニンリズミカルにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（5戦1勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の布引特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で橋本美純騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で橋本美純騎手（7戦1勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月26日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた11戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は橋本美純騎手（8戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

1月29日、中2週で迎えた13戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルブツタイヨーに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

2月18日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（9戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4月9日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の’95阪神ヤングジョッキーズステークス（京都芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（11戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のリリーフをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月30日、中2週で迎えた18戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（12戦2勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた19戦目は、ストークステークス（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（13戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月4日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（中京芝2500m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河北通騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

5歳（1996年）

5月12日、約11か月半の休み明けで迎えた21戦目は、5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったワンモアウォンチュにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上900万下の真間川特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。