ダイタクグランツ（1991年生、母ネヴアーイチバン）

ダイタクグランツ（1991年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時10歳）と交配したネヴアーイチバンが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）雅牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

梅田康雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロータリーアールに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1994年）

1月23日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンディアンドリュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月12日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下のこでまり賞（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のマカオ・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4歳（1995年）

7月30日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から44kg増やして迎えた10戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月16日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた15戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた16戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

5歳（1996年）

1月14日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（8戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた20戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテンマアスリートをアタマ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したルナセレナータにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月10日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月17日、連闘で迎えた23戦目は、5歳以上500万下の御嶽特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

4月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小原義之騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた25戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のランダムジョーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月19日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月25日、連闘で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（11戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

12月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

6歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（12戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。