ナッシングエルス（2014年生、母スマイルプライズ）

ナッシングエルス（2014年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「そのことだけ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時7歳）と交配したスマイルプライズが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。主な勝ち鞍は2018年の一般C23。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、名古屋友豊によって1,944万円で落札された。

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

3月18日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

7月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

8月5日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

10月27日、中8週で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた7戦目は、3歳C19（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた8戦目は、一般C27（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナインオクロックに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた9戦目は、一般C23（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったスリーオリジンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4歳（2018年）

1月1日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、一般C23（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のコスモフリオーソに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。