スピードエール（1990年生、母トサノクレスピン）

スピードエール（1990年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーリユート（当時12歳）と交配したトサノクレスピンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は出口宜己。戦績は、中央平地33戦2勝2着3回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は1993年のはなみずき賞(500万下)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

8月15日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月6日、連闘で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1700m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月6日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、最後はインタースナップと並んで3着同着となった。

12月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のムービンオンをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

1月23日、中1週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

3月14日、連闘で迎えた10戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したキョウワジュテームにクビ差届かず2着となった。

4月18日、中1週で迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスガノセカイイチをハナ差振り切って制した。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

5月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた15戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

11月6日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた18戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月25日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

4歳（1994年）

1月15日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

2月5日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の湯村特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したカシノエタニティに3/4馬身届かず2着となった。

2月20日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月3日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

4月9日、連闘で迎えた24戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中之島特別（阪神芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクリフ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月28日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下の布引特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下の舞鶴特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

5歳（1995年）

1月8日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた35戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた36戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で出津孝一騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。