トーセンウイスパー（2003年生、母サクラファミリー）

トーセンウイスパー（2003年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ささやく」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時11歳）と交配したサクラファミリーが22歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤敏明。戦績は、中央平地12戦0勝2着4回、地方11戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の長月特別(一般B1以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、伊藤敏明から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって850.5万円で落札された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月18日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したトップガンマリーにクビ差届かず2着となった。

3歳（2006年）

5月21日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

7月16日、中1週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、逃げるマヤノテンザンを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

9月9日、中5週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したラフィークにクビ差届かず2着となった。

9月24日、中1週で迎えた7戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、メイルリヒトに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月1日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で塚田祥雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

12月18日、中7週で迎えた10戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ひだか鮭『銀聖』特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4歳（2007年）

1月19日、中4週で迎えた11戦目は、大寒特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた12戦目は、マルチビクトリー特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた13戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた14戦目は、ファイナルグッドラック賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったイシノゼフィルスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

4月24日、中4週で迎えた15戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、スイートピー特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5月28日、中4週で迎えた16戦目は、古代蓮特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた17戦目は、あじさい特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

7月19日、中3週で迎えた18戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ダリア特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コスモシンドバッドに半馬身交わされて2着となった。

8月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦の八丁湖特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したメイルリヒトにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月11日、中2週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファッションハートを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月28日、中6週で馬体重を前走から25kg減らして迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた23戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。