ファッションハート（2003年生、母ファションレディー）

ファッションハート（2003年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋心」。毛色は鹿毛。種牡馬のシャンハイ（当時14歳）と交配したファションレディーが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は安達洋生。戦績は、中央平地1戦0勝、地方35戦5勝2着13回。主な勝ち鞍は2007年の葉月特別(一般B1以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松本隆宏厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2005年）

8月30日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のミスタールーカスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月17日、中6週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフレッシュファンタジー特別（浦和ダート1600m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、マキノチーフに3/4馬身交わされて2着となった。

10月31日、中1週で迎えた3戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の日経トワイライト賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したプラチナティアラを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は石崎隆之騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた5戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフレッシュハーモニー特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したプラチナティアラを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

3歳（2006年）

1月1日、中4週で迎えた6戦目は、3歳戦のフレッシュドリーム特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、ヤマイチロマンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月8日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞のしらさぎ賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

4月26日、中6週で迎えた9戦目は、3歳戦の若葉特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、マキノチーフに3/4馬身交わされて2着となった。

6月13日、中6週で迎えた10戦目は、3歳戦のあじさい特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ブルーカントリーに交わされて3馬身差の2着となった。

6月21日、連闘で迎えた11戦目は、3歳戦の若竹特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木啓之騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナカノホマレに2馬身半の差をつけて制した。

7月7日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦の織姫特別南関東所属（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木啓之騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

7月19日、中1週で迎えた13戦目は、荒川特別（浦和ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木啓之騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、加藤和博騎手を鞍上に迎えて、一般B3三（大井ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のヨークタウンをアタマ差振り切って3勝目を手中に収めた。

11月20日、中4週で迎えた15戦目は、大宮盆栽村賞（浦和ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和博騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた16戦目は、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和博騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた17戦目は、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和博騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

4歳（2007年）

1月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定戦のニューイヤー特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和博騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、コスモカメリアにクビ差交わされて2着となった。

1月15日、中1週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦の小正月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和博騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた20戦目は、一般B3（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤和博騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた21戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、バレンタインデー賞（浦和ダート1900m 雨/重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた22戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の春分特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた23戦目は、イースター特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ベルベットボクサーに交わされて2馬身差の2着となった。

4月23日、中1週で迎えた24戦目は、羊山特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

5月11日、中2週で迎えた25戦目は、新緑賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、カミノヤマレンジャに3/4馬身交わされて2着となった。

5月30日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のつつじ賞（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ダンツフェローにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月7日、連闘で迎えた27戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ライオネスドリームにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月26日、中2週で迎えた28戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で繁田健一騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7月11日、中1週で迎えた29戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で繁田健一騎手（7戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

7月17日、連闘で迎えた30戦目は、ハンデ戦の文月特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で繁田健一騎手（8戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のダンツフェローをアタマ差振り切って雨下の一戦を制した。

8月16日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定戦の’07クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で繁田健一騎手（9戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた32戦目は、ハンデ戦の葉月特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で繁田健一騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のコスモシェアトを半馬身振り切って勝利をモノにする

9月11日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で繁田健一騎手（11戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、トーセンウイスパーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、中9週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の楽天クレジット杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で繁田健一騎手（12戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

5歳（2008年）

8月26日、約9か月半の休養明けで迎えた35戦目は、ハンデ戦の葉月特別（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で繁田健一騎手（13戦2勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦の長月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で繁田健一騎手（14戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ブラッシュボールに交わされて2馬身差の2着となった。