ベルベットボクサー（2003年生、母キャピタルスルー）

ベルベットボクサー（2003年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベルベットの様に軽やかでボクサー犬の様にたくましい馬になるように」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時11歳）と交配したキャピタルスルーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）石川牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着4回、地方3戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月5日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたタマモステイタス決め手に屈してアタマ差の2着となった。

8月20日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したボーナスフィーバーにハナ差届かず2着となった。

9月3日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったアポロコマンダーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月15日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシンボリマーズにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月15日、中3週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キャプテンシーオーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた12戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4歳（2007年）

2月28日、中9週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた13戦目は、望春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセラピーに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月9日、中5週で迎えた14戦目は、イースター特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファッションハートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月6日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のボビンに2馬身半の差をつけて3勝目を収める

5歳（2008年）

5月18日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

5月24日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月27日、中8週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。