パワーサム（2004年生、母サクラセローナ）

パワーサム（2004年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時17歳）と交配したサクラセローナが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地17戦0勝、地方28戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のエイプリルフラワー賞。

経歴

デビュー前

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3歳（2007年）

1月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のエイプリルフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のイーグルショウを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月6日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

9月30日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた11戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は千葉直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた13戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4歳（2008年）

1月30日、中9週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた14戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、ガーネットスター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

6月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は金子光希騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

8月30日、中8週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は千葉直人騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千葉直人騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

10月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた20戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

12月10日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、上村勇人騎手を鞍上に迎えて、八重垣酒造青乃無特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた22戦目は、菊正宗特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村勇人騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゲイリーディライトに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5歳（2009年）

1月2日、中0週で迎えた23戦目は、4歳以上A2二（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村勇人騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

1月14日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上A2一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村勇人騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた25戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2二（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず3着に敗れた。

2月4日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上A3一（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大柿一真騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレナミムラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

2月17日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上A3二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大柿一真騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上A2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で大柿一真騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上A3一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大柿一真騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた30戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた31戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2二（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上A2（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

5月27日、中2週で迎えた33戦目は、丹波茶特別（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松浦聡志騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上A2一（姫路ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

6月18日、連闘で迎えた35戦目は、グリーンエコー笠形特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた36戦目は、淡路島たまねぎ特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は田中学騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい7着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた37戦目は、淡路島まつり特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた39戦目は、さわやか特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイエロープリマを鬼脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月1日、中2週で迎えた40戦目は、兵庫県フェニックス共済特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上村勇人騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着を確保した。

9月16日、中1週で迎えた41戦目は、藻川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた42戦目は、渡辺要音楽事務所女のちぎり賞（園田ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は上村勇人騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月13日、中1週で迎えた43戦目は、姫路カシの木特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村勇人騎手（6戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたデュヴァル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月22日、連闘で迎えた44戦目は、3歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村勇人騎手（7戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた45戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2（園田ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。