ナイススマイルワン（2002年生、母インファチュエイト）

ナイススマイルワン（2002年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「馬主イニシャルＮ・Ｓより連想＋一番」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時17歳）と交配したインファチュエイトが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）高瀬牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方34戦6勝2着6回。2005年のロジータ記念(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柿本政義厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2005年）

2月23日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のブラウンウォーキーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヨシノダイオを半馬身振り切って2勝目をマークした。

4月27日、中5週で迎えた3戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5月19日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳戦のツインロマン特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フサイチフォルツァに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月31日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、3歳戦のナイスレイン特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦の合歓特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（4戦2勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、ウイニングギニーに交わされて1馬身差の2着となった。

8月22日、中8週で迎えた7戦目は、3歳戦のオーガストフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では弾けるように急駛したが、セレナジュピターに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のセプテンバーフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲタカキングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

10月12日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（7戦3勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、グローバルリーダーに交わされて2馬身差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（8戦3勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4歳（2006年）

1月13日、中3週で迎えた12戦目は、ガーネット特別（船橋ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったブックオブケルズにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月7日、中3週で迎えた13戦目は、マルチビクトリー特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のヨウヨウに3馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

3月7日、中3週で迎えた14戦目は、マルチフレンド特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（11戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったフォアボーダーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（12戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のゼンノロンシャンに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月1日、中3週で迎えた16戦目は、さざなみスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（13戦5勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のエスプリフェザントを3/4馬身振り切って6勝目を掴み取った。

6月8日、中4週で迎えた17戦目は、’06メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（14戦6勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた18戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、’06シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（15戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた20戦目は、東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は森下博騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

5歳（2007年）

1月10日、中4週で迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の越生梅林賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（16戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた23戦目は、春風スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月25日、中6週で迎えた24戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石崎隆之騎手（17戦6勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

6月26日、中8週で迎えた25戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた26戦目は、サマータイム・スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（18戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた27戦目は、薄暮（トワイライト）スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（4戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず3着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（19戦6勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

9月25日、連闘で迎えた29戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の月の雫特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。

10月31日、中4週で迎えた30戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

11月12日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（20戦6勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6歳（2008年）

1月9日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた33戦目は、立春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、小金牧特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた35戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（21戦6勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。