リリーオブザダンス（1985年生、母モガミエイト）

リリーオブザダンス（1985年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のイエローゴツド（当時18歳）と交配したモガミエイトが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）真歌田中牧場。戦績は、中央平地9戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の仲冬ステークス(1400万下)。

経歴

デビュー前

佐藤全弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

5月8日、デビュー戦は関野弘行騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り晴/重）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナカノシルバーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた2戦目は、4歳以上400万下の角田山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関野弘行騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

9月17日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた3戦目は、4歳以上400万下のおけさ特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で関野弘行騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

4歳（1989年）

2月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた4戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマドマアゼルダイナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、グレンスイトピーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月15日、中4週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るディアドータを上がり2位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

5月20日、中4週で迎えた7戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

11月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のスイートキャスィーに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦をモノにした。

12月10日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1400万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（4戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のミスターモーリーに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。