スマートファントム（2020年生、母スマートアイリス）

スマートファントム（2020年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+幻」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時14歳）と交配したスマートアイリスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。2024年の天皇賞（春）(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月29日、デビュー戦は角田大河騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセオを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2023年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのつばき賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田大河騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は角田大河騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの御在所特別（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（5戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったウィズユアドリームに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの香嵐渓特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田大河騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクセスドレークをクビ差振り切って2勝目を手にした。

9月24日、中8週で迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

12月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田大河騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

4歳（2024年）

1月21日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフルールをクビ差振り切って優勝

3月24日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビューティーウェイを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

4月28日、中4週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月6日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の農林水産省賞典京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。