エンターザスフィア（2012年生、母トーワマドンナ）

エンターザスフィア（2012年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「球体の中へ」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴァーミリアン（当時10歳）と交配したトーワマドンナが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村本牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方35戦4勝2着1回。2014年のウィナーズチャレンジ1に勝利した他、2014年の川崎ジュニアオープンで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山口ステーブルから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ターフマネジメントによって588万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2014年）

5月15日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコンドルダンスに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月12日、中3週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ1（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のティーズアライズに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

7月19日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた4戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

12月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンの川崎ジュニアオープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3歳（2015年）

1月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦の騎初特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のクラヴィクトリーに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦の碧空特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクラヴィクトリーに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月18日、中4週で迎えた8戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

7月25日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、三浦すいか特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた10戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず13着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（5戦2勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

10月15日、中4週で迎えた12戦目は、3歳オープンの’15スターバーストカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（6戦2勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の一茶特別（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、疾風スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた15戦目は、カウントダウン2016賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

4歳（2016年）

4月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は山口達弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

5月3日、中2週で迎えた17戦目は、Bダッシュ（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

5月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ダイアモンドターン賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

6月10日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた19戦目は、ゲンマ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口達弥騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた20戦目は、八犬伝スプリント（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山口達弥騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた21戦目は、水葵スプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口達弥騎手（6戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた22戦目は、日暮賞（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口達弥騎手（7戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

12月6日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、疾風スプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山口達弥騎手（8戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月20日、中1週で迎えた24戦目は、秩父祭特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で山口達弥騎手（9戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5歳（2017年）

3月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、陽春賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で山口達弥騎手（10戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

4月10日、中2週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦の桜波スプリント（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（10戦2勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた27戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のSPAT4プレミアムポイント賞（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、最後はクオーレフォルテと並んで5着同着となった。

5月29日、中2週で迎えた28戦目は、皐月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は山口達弥騎手（11戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月23日、中3週で迎えた29戦目は、八犬伝スプリント（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（12戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月9日、中6週で迎えた30戦目は、日暮スプリント（船橋ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（13戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヴェイルドスケールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた31戦目は、白井スプリント（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口達弥騎手（14戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月11日、中0週で迎えた32戦目は、花野賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口達弥騎手（15戦0勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

9月29日、中2週で迎えた33戦目は、夕刊フジスプリント（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口達弥騎手（16戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の陽月特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で山口達弥騎手（17戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

12月5日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、疾風スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（11戦2勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた36戦目は、アクルックス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（12戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。