サンビンセンス（2013年生、母ニシノルージュ）

サンビンセンス（2013年2月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「太陽＋アメリカの都市名」。毛色は鹿毛。種牡馬のカンパニー（当時12歳）と交配したニシノルージュが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）タニグチ牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方22戦8勝2着9回。主な勝ち鞍は2017年の一般C1-3。

経歴

デビュー前

1歳のとき、タニグチ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、タニグチ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ケイズによって108万円で落札された。

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

3月5日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

3月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見せ場なく15着に終わった。

5月7日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた5戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

7月9日、中1週で迎えた6戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のプリンセスミエルに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦の土佐ジロー特別（高知ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で別府真衣騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラブチャンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の高知家におかえり特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は佐原秀泰騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、ナムラランボーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月20日、連闘で迎えた9戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般C3イ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモウインドに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月28日、連闘で迎えた10戦目は、3歳（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームニックスに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月25日、中3週で迎えた11戦目は、彼岸花特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマグネイトに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月23日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2-8（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宮川実騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキクノブレインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月5日、中1週で迎えた14戦目は、小春日和特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で宮川実騎手（5戦4勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月13日、連闘で迎えた15戦目は、井上トラックマン特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で宮川実騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のクレバーサンデーに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、徳島県うずしお特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で宮川実騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた17戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、冬至特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、リワードデュランにクビ差交わされて2着に惜敗した。

12月25日、連闘で迎えた18戦目は、木下さとしこの夜特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（8戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、ジャンゴに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2017年）

1月1日、連闘で迎えた19戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C1-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフユハナビに3馬身の差をつけて7勝目をマークした。

2月22日、中6週で迎えた20戦目は、一般B C1（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（9戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、マイネルリーブラに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月28日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた21戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、山本装蹄師御勇退特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1-6（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（10戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたマジェスティガール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中1週で迎えた23戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（11戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、スターファンタジアにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月13日、中2週で迎えた24戦目は、一般C1-4（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（12戦5勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヴィリープに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた25戦目は、東京目黒木下智史特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（13戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったシャイントラベラーに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮川実騎手（14戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のドリームネイチヤーに2馬身の差をつけて制した。