ドラゴンリリー（1992年生、母クインテビエ）

ドラゴンリリー（1992年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイブンベイ（当時8歳）と交配したクインテビエが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マークリ牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の伊吹山特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

11月26日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスーパークロスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1996年）

6月16日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミヨノタイザンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のオブジェクトに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月21日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のえりも特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスティックアイズに1馬身1/4の差をつけて優勝

10月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

11月9日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタニノシスターをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

12月15日、中1週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5歳（1997年）

1月18日、中4週で迎えた10戦目は、石清水ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

1月26日、連闘で迎えた11戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた13戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた14戦目は、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた15戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（3戦0勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた16戦目は、桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（4戦0勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のパールステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。