ファストメモリー（2009年生、母ファストフレンド）

ファストメモリー（2009年1月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋記憶」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時10歳）と交配したファストフレンドが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方14戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の一般C2八九。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月4日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2012年）

1月21日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

5月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月23日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

9月23日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

11月13日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた6戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り晴/不良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブライトシャドウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月27日、中1週で迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエレクトラピサに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月31日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノフィオーリを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（2013年）

1月22日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2七八（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた10戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、一般C2七八（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2五六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月25日、中2週で迎えた13戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、門別グランシャリオ賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2八九（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアエノテンザンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

8月2日、中2週で迎えた15戦目は、へびつかい座特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月12日、中0週で迎えた16戦目は、一般C2三四五（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg減らして迎えた17戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、中央区特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5歳（2014年）

4月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、一般C3一二（大井ダート1500m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（8戦3勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4月25日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、一般C3一二（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は楢崎功祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。